


美大浪人生・アキラが引っ越したアパートには先客がいた。女子中学生の地縛霊・マイちゃんである。彼女はアキラに取り憑き、10年振りに外の世界へ。さっそく家族のもとへ向かおうとするものの、もう自分の居場所はないのではと思い煩うのだった。マイの思いに共感するアキラに励まされ、二人はついに彼女の自宅を訪れるのだが……。


つまらない日常に嫌気を覚え、常に反抗的だったスナオは、ある日突然、素直で人懐っこい飼い犬のペスと体が入れ替わってしまった! 犬の体を得た反抗期のスナオは、犬の体でも相変わらず我がままに。人間の体を持った従順な飼い犬・ペスは、とっても素直な学生として、おもしろおかしい日々を送る。

イヤミのない絵柄で読みやすく仕上げも丁寧で、完成度は今回作品中最も高い。女の子はとても可愛い! しかし、犬目線なのか人目線なのかが分かりにくいので話に入りづらいのが残念。読者目線の整理が必要ですね。各話のオチが弱いが後半はおもしろくなる。まとまった感が出すぎてしまっているので、ちょっとした冒険も必要でしょう。淡々としてざっくりとしたギャグも良いので、あと10話ぐらい描けばこの作品が持つ振り幅やノリが出てくると思います。

男と女、お父さんと娘、いろいろと入れ替わりモノがある中、種を越えた「犬とその飼い主」という視点は面白いと思う。ギャグの一つ一つのテンポもよく、とても読みやすい仕上がりになっている。反面、全体的に小さくまとまっている感じもするので、もう一段掘り下げたオチを意識して作ってほしい。

渡辺先生、編集部の皆様、ありがとうございました。心を込めて必死に描きました。頂いたアドバイスを踏まえ、また描いていこうと思います。


テコンドーの日本Jr.代表あいはオリンピック出場を目指し、本場韓国へ留学する。さっそく世界No.1と称されるナレに挑むが、全く歯が立たない。そんなあいにナレはテコンドーの厳しさを容赦なく叩きつける。練習以外の時間でも、何か別の感情的な威圧をナレから感じる、あい。その理由とは……!? そして、あいはナレに打ち勝つことができるのか!?

デッサンが危ういのですが、この危うさが描写の一生懸命さと併せて「読ませる力」になってました。台詞のチョイスが絶妙なところも、とても魅力! ただ、題材となっているテコンドーは(日本では)メジャースポーツではないので、作品の導入には工夫が必要。また、ストーリーにもう少し派手な展開がほしいですね。作中での短絡的な目標が一つあるだけでもずいぶん変わると思います。キャラクターの顔の出し方など「見せ方」の基礎は出来ているので、もっと練習したらいい作品が描けると思います。

単純明快な作りだが、思わず読み進んでしまうほどパワーを秘めた作品。必要な場面に応じたキャラクターのアップや引きなど、見せ方にセンスを感じる。アクションシーンも迫力満点。ただ、渡辺氏の言う通りテコンドーを知らない読者も無理なく楽しめるような配慮がほしかった。読み手を意識した表現と構成を組み立て直せば、かなりイイ線いくのでは。

奨励賞をいただき、ありがとうございます。この度、自分が描いた漫画の中で初めてキャラクター達が自然に動くような気がして、とにかく楽しく描いた作品でした。まだまだではありますが、これからも成長出来るように頑張って漫画を描きます。


サッカーの練習中に足を怪我してしまった川野赤也は、怪我のイライラを家族や友人にぶつけていた。そんなある日、赤也が目覚めるとそこには、同い年になった家族の姿が!?

17歳という年齢の期待値が大きい。年齢の割に絵はうまいが、キャラクターは表層的で内面が分からない。全体的には“ここだ!”という売りとなるシーンの無さが気になりました。ひとつでいいから印象に残るシーンや絵を入れる工夫を。女の子の絵は可愛く描けていて好印象。男の子はちょっと画一的。妹を主人公にしてもよかったと思う。普段感じたことや描きたいものを、素直に描いた作品が読んでみたい。

そつなく話を読ませることが出来ているのは見事だと思う。だが、キャラクターの作り込みは甘く、魅力に乏しい。自分だけのキャラクターを描けるよう意識してほしい。

今回この賞を頂けて本当に光栄です。描いている途中は何度も破り捨てたい衝動にかられましたが、やらなくてよかったです。応援して下さった全ての方に感謝します!


ある惑星の調査にあたる男女二人組。その惑星が膨大な細胞の集合体であり、「同化」を願う者と一体化した一つの生命体だということを知った彼らが辿る運命とは……!?

キャラクターの言葉のやりとりにはセンスを感じられる。一方、キャラの表情はもう一つ。男女の区別がつかないコマも。「宇宙」で「未来」で「他の惑星」の設定なので、最低でも宇宙船の絵は見たい。宇宙服もしっかり描いてほしい。装置や舞台を描かないなら地球の現代の話でいいと思う。途中で筋が読めた。読者へのサプライズをもっと考えて描いてほしい。何かを伝えようという意思は感じるので、もっと描けばもっとよくなる。

ラストの衝撃的な演出が効いていて、読後に心地よい余韻を味わえた。22Pでまとめたことで、話を深める要素が不足した部分もあるが、非常に読みやすく仕上げたことは評価できる。

受賞ありがとうございます! 周りの支えがあって、この作品を描けました。今後も様々な経験を糧に、皆の心に響く作品を作れるよう頑張ります!


「靴箱の奥にいる神様へお願いすると両思いになれる」そのおまじないを実行した少女が見たものは? 幼い頃「ハナクソ日本一!」を宣言した男への呪いとは? 2本立て。

フシギなのは大きな魅力ですけど、ちょっとフシギ過ぎるかな。日常に非日常が入っているのはいいのですが、登場人物の心理をもう少しだけ現実に近づけないと、読者がおいてけぼりになります。全体的に悪くはないけれど、まだ商品としては成立していない段階。主人公の目的が一つだけでもあると、もっと読みやすくなるはず。妹のキャラクターがとてもよかったので、このキャラクターをもっと読みたい!こういうキャラクターを大事に。

読んでいると肩の力が抜けてくる作風は、好感。癒し系なのかな?「権現」に出てくる妹キャラは最高。このキャラを生かして新作に挑戦してください。

ありがとうございます。一作描くそばから恥ずかしくなります。絵がうまくなるようにがんばります。
絵が上手く、キャラクターや心理描写に合った背景を描く力があります。人間の細かい表情を描こうとしている姿勢が良く、もっと描けばすごく伸びると思います。反面、ストーリーは平凡で、型にハマりすぎています。主人公の基本行動が分からない。もう少し細かく描写してほしいです。「何で幽霊が見えるのか」とか。主人公やヒロインにもっと早い段階でキャラクターのわかるエピソードがあったら、物語も変わってきたのではと思います。一度見ると次に見た時に思い出す魅力がある絵なので、次は「読んだ事のない話」を読んでみたいですね。
繊細で独特なペンタッチ、キャラクターのバリエーション豊かな表情、風景描写の上手さなど巧みな絵柄に将来性を感じる。裏を返せば、絵の上手さで全体がもっている感もある。主張したいテーマとストーリー設定がミスマッチ。また、キャラクターが無個性で説明的な会話が目立つ。今後は、設定を選り抜くセンス磨きとキャラ作りに力をいれて頑張ってほしい。
まさか優秀賞を頂けるなんて、いまだに少し信じられない気持ちです。自分にはまだまだ足りないものが多いと思います。この先もっと人の心に残るような漫画を描けるよう頑張っていきたいと思います。渡辺先生、編集部の皆様、本当にありがとうございました!