万祝<まいわい>(11) <完>
亡き母親の「強くなってね」というメッセージどおり強くなるが、満足感の得られない15歳の女子高生・大和鮒子(フナコ)。父と2人、祖父が残した港町の豪邸で平穏な日々を送っていた。ところがカトーと名乗る怪しげな下宿人がやってきて、事態が一変! フナコの冒険心に火がつく。フナコは海賊が隠した莫大な財宝を探し求め、地図上にない幻の島を目指して大航海に出る。人間の成長、仲間との友情、海賊の裏切りや恐怖を描いた未開の大海原を旅する海洋冒険ロマン。
海賊の財宝を発見するも、海上強盗の疑いでジャマイカ沿岸警備隊に拘束されたフナコたち。なんとか無事に帰国できるが、発見した財宝は自分のものに出来ず、先生たちからも非難され、徒労感に襲われる。さらに島で離れ離れになったカトーや仲間の海賊たちの安否が気になって、フナコは鬱屈していた。そんな、折り、思いがけない人物がフナコの前に現れ、状況が一転。あくなき冒険心で突き進んだ少女の”大航海”は終焉を迎える。
書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。