サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(2)
時は天正十年、戦国の世。異なる形で夢を追う主従2人が、天正遣欧使節に参加し、世界を舞台に活躍する!主・播馬晴信:九州の小国の元領主。世界の全てを知りたい15歳の少年。一目で人や物との距離を把握する“測量の見切り”を使い、森羅万象を網羅する“萬國大百科”の完成を目指す。従者・桃十郎(朧夜叉):伊賀最強を誇った忍び。「日本最強の男(=信長)を自分の手で斬る」という夢を、本能寺の変により失う。晴信を殺しにきたが、逆に晴信に一年だけ仕える約束を結んだ。燻った「最強」への夢の続きを、「世界」に見る…?
“世界”が彼を、目覚めさせる――。“朧夜叉”桃十郎。彼は飽いていた。「最強を討つ」という夢を失い、日本最高のその腕も、錆びつきかけてさえいた。うつけな主に「一年だけ」の約束で仕える事になり、海を渡り訪れた異国の地・澳門。彼の地で突如襲い来た明皇帝よりの刺客により、致命傷を負った桃十郎は、しかし、今までにない笑みを見せる――!! 桃十郎、死地にて生くる忍びなり!
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