マイクロコンテンツ版 サギ、欲情に鳴く

田川りつかは30半ばをとうに過ぎても、いまだ少女のように自分を探し続けていた。子供はいないが一戸建てに住み安定した収入の夫もいる。他人から見れば大きな問題もない日々に見えるだろう。しかしりつかは自分に価値がないと思わない日はない。「最後に君を必要としてくれるのは家族だけ」という夫の言葉が呪文のように心に刻まれる。彼女の住む町はサギ被害に悩まされていた。そんなサギを友達だという高校生男子・平賀 要はりつかが働く総菜店に毎週火曜日にからあげを買いにくる常連だ。そんな彼とりつかは街中である事件がきっかけで出会う。これがりつかの運命を変える出会いだとは知らずに…。

©setsu narahara

マイクロコンテンツ版 サギ、欲情に鳴く

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