オーレリアには、こめかみに醜い傷がある。
それはかつて婚約者のトラヴィスを庇ったことにより負った傷であり、
その後トラヴィスのオーレリアに対する態度は少しずつ冷たくなっていった。
――傷心の最中、トラヴィスとの別れを選ぶオーレリア。
すると時を同じくして、彼女のもとに現れたのは一人の少年だった。
「あなたにお願いがあります。僕の兄のギルバートを看取ってはいただけませんか?」
かつて天才と呼ばれていた魔剣の使い手であるギルバートの家から持ち込まれた、
一つの訳ありの縁談。
居場所を失っていたオーレリアはそれを受けることを決めるが――?
一人の令嬢が、傷ついた果てに真実の愛を手に入れるまでの
ハッピーエンドラブストーリー!
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