白井喬二、菊池寛らを論じ、先行する大衆文学論を詳細に考察した第一部「大衆文学の理論」。吉川英治、山本周五郎、松本清張らの、作家と作品を論じた第二部「作家の年輪」。時代小説の挿画、落語、浪曲など、大衆文化・芸能を掘り下げた第三部「大衆文学の周辺」。独自の視点で大衆文学を検証し、芸術性偏重の従来の文学観に新たな文学論を提示した画期的評論集。芸術選奨受賞作。 白井喬二、菊池寛らを論じ、先行する大衆文学…

没後1周年、最後の書下ろし長編エッセイ 孔子の食卓、水滸伝の酒。 大衆文学研究の第一人者が、長年の中国訪問と読書の成果を、思いを込めて綴った美味しい話。 「さあ、飲んだら歌おう」と詠んだ曹操、素朴な食を勧めた大男の孔子、365日飲んだ酒仙李白、角煮を創った蘇東坡、点心が豊富な小説「紅楼夢」…… 古典はオイシイ。

ＮＨＫ大河ドラマがもっともっと面白くなる元禄の大事件『忠臣蔵』の世界を描きながら、さまざまな人間ドラマを克明に堀り下げ、武士の魂とは何か、人間の尊厳とは何かを問う、本格時代劇の傑作。

江戸の民衆は、赤穂浪士の討入りを固唾（かたず）をのんで待っていたという。ではなぜ討入は成功したのか。松の廊下刃傷（にんじょう）事件の真の動機は？大石内蔵助や堀部安兵衛は巷間伝えられるような人物だったのか？歌舞伎、講談等が形づくった虚像を排し史実に迫った、興味尽きない〈忠臣蔵〉面白読本。『考証　赤穂浪士』改題

時代をたくましく生き抜き、人情味あふれる人間たちの熱い息吹きが、時を越えて鮮烈に蘇る。時代小説の名手が競い合う珠玉の名作集。〈収録作家〉岩黒重吾・白石一郎・南條範夫・津本陽・小松重男・早乙女貢・陳舜臣・梅本育子・安西篤子・北原亞以子・伊藤桂一・杉森久英・井口朝生・永井路子・平岩弓枝・藤沢周平

少年忍者・猿飛佐助、ふたたび参上！ かつて、日本じゅうを熱狂させたヒーローが、いま、さわやかによみがえった。 豊臣秀吉が天下を平定し、朝鮮半島へ出兵をはじめたころ。信州・鳥居峠で、けものをなかまに暮らしていた忍者・佐助は、戦国の若き名君・真田幸村の家来となる。怪力坊主・三好清海入道とともに、豪傑さがしの全国行脚にでた佐助には、もうひとつの目的があった。――かつて、日本じゅうの人々が熱狂した傑作講談…

講談社創業90周年記念企画 21世紀を捲（めく）るナビゲータ百科 最新・厳選の50000（コンパクト）項目と8000点のフルカラー情報 ●21世紀のグローカル（グローバル＆ローカル）生活をナビゲートする11大特色 ・グローカルに生きるためのマルチプル解説 1．企業人のためのビジネス情報 経済、政治、国際関係、ニューメディア 2．地域社会人のためのニューライフ情報 環境・リサイクル、福祉、ボランティ…

豊言いたげに光る瞳――美しい女人に成長した許子は、少女の頃から憧れていた皇子たちと恋におちる。幼い日の秘密が匂う甘い恋に始まる、「浮かれ女（め）」の華麗な恋の遍歴。夫や子供を持ちながら、恋人たちとの愛の姿を熱くうたいあげた官能の歌人、和泉式部の生涯を描く長編。（講談社文庫） 豊言いたげに光る瞳――美しい女人に成長した許子は、少女の頃から憧れていた皇子たちと恋におちる。幼い日の秘密が匂う甘い恋に始…

巷には恋もあれば試練もある。急転直下の苛烈な運命、また爽やかな下町風情──時代小説の妙味溢れる名作集。 ＜収録作家＞生島治郎・新宮正春・永井路子・北原亞以子・梅本育子・神坂次郎・井上ひさし・杉本章子・篠田達明・綱淵謙錠・澤田ふじ子・黒岩重吾・戸部新十郎・早乙女貢・村上元三

大衆児童文学隆盛期の名作と文化を集大成！第１部で我が国大衆児童文学隆盛期の名作５５編及びその舞台となった少年倶楽部等について語る。第２部で当時の少年倶楽部記者による座談会で貴重な思い出を語る