憧れの兄・逢沢傑はU-15日本代表にして鎌倉学館サッカー部主将。その陰に隠れるどころか、あだ名は「ミスターノーゴール」の弟・逢沢駆は精神的に弱く、ストライカーとしての自信を失っていた。そんな二人を襲った交通事故が全てのはじまりだった。駆は兄の心臓を移植されることで一人生き残った駆は、一度はサッカーをやめることすら考えたが、兄が抱いていた世界を目指す強い意志を知り、再びストライカーの道を歩き出す決意を固めた!
日本サッカーの至宝──そう称された兄を失い、その心臓を受け継ぐこととなったあの日から3年。いま訪れる真の惜別の時。偉大な兄・傑が最後に見せる奇跡のプレーは、残された者たちの心を揺さぶる。そして‥‥。託された想いを胸に駆は、夢の舞台に降り立つ。誰よりも兄が待ち望んだ「騎士」の姿で。
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