暁の女王と塵の勇者
少年サーレは、勇者の血を引きながら、町外れのボロ家でひとり暮らしていた。その理由は、勇者でありながら魔物の瘴気だけでダメージを受けるその体質にあった。魔除けした布をまとい、魔物を倒しわずかな報酬を得る日々の中で、サーレはある決意をする。幼なじみでやはり勇者の血筋である少女・シムルが魔物退治の旅に出る晴れやかな姿を見送った後、サーレもまた旅立つ。魔物と対峙することを運命づけられた立場を変えるために。
勇者。魔を祓い世を救う定めを持つ者。これは、〈十王国〉時代末期の勇者の物語。少年サーレは、勇者の血を引きながら、町外れのボロ家でひとり暮らしていた。その理由は、勇者でありながら魔物の体液――どころか瘴気だけでダメージを受けてしまう、その体質にあった。魔除けの紋を施した布で頭から覆いながら、魔物を倒しわずかな報酬を得る日々の中で、サーレはある決意をする。幼なじみでやはり勇者の血筋である少女・シムルが魔物退治の旅に出る晴れやかな姿を見送った後、サーレもまた旅立つ。魔物と対峙することを運命づけられた立場を変えるために。目指すのは、初代勇者の仲間でありながら忌み嫌われる魔女の一族が住む城で――!
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