「カバチ」とは広島弁で、文句や屁理屈のこと。法を知れば、それまで泣き寝入りしていた人もカバチをタレて(言って)、自分たちの生活を守ることができるのだ。 主人公の田村は、行政書士の大野と出会ったことでそのことに気づき、大野事務所に入所した。そんな田村が補助者として積んださまざまな経験を綴ったのが前作『カバチタレ!』。そして、試験に合格し晴れて行政書士となった田村が、新たに登場する女行政書士・住吉美寿々とともに、これまで以上にカバチをタレるのが『特上カバチ!!─カバチタレ!2─』である。
犬飼矯史は、重森の高校時代の後輩で、高校教員。彼の家では嫁と姑が毎日ケンカ。姑の肩をもつ夫に失望した嫁は、離婚を決意し住吉に相談。住吉が姑に離婚の慰謝料を請求したことから、犬飼家の嫁姑問題はますます泥沼化。後輩を助けたいという思いと仕事のはざまで重森が揺れる。
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