「カバチ」とは広島弁で、文句や屁理屈のこと。法を知れば、それまで泣き寝入りしていた人もカバチをタレて(言って)、自分たちの生活を守ることができるのだ。 主人公の田村は、行政書士の大野と出会ったことでそのことに気づき、大野事務所に入所した。そんな田村が補助者として積んださまざまな経験を綴ったのが前作『カバチタレ!』。そして、試験に合格し晴れて行政書士となった田村が、新たに登場する女行政書士・住吉美寿々とともに、これまで以上にカバチをタレるのが『特上カバチ!!─カバチタレ!2─』である。
「お母ちゃん、許して!」 アパートの一室から子どもの悲鳴が響く。聞きつけた栄田千春は扉を激しく叩き、叫ぶ。その大胆な行動が、凄惨な児童虐待の実態を暴き出していく。叩かれても罵られても無邪気に母を愛する息子。どうしようもなく息子を傷つけつづけてしまう母。出口のない地獄から母子を救う術はあるのか。その解決法は、ただ一つ!!
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