子供のころから偉人なの?
そのカゲには“大人の支え”があった……少年少女時代をクローズアップした新しい人物伝!!
1971年4月、聖イエス会の合唱団が、イスラエルの小さな町ナタニヤで、アンネ・フランクの父オットー・フランク氏と奇跡的に出会い、翌1972年のクリスマスに、オットーさんから「アンネの形見」と名付けられたバラが送られてきました。1980年、オットーさんから寄贈されたアンネの貴重な遺品を展示する資料館を併設したアンネのバラの教会が建設されました。アンネは「もし神様がわたしを長生きさせてくださるなら、わたしはつまらない人間で一生を終わりたくありません。わたしは世界と人類のために働きます。」と、日記に書いています。彼女は、狭く不自由な隠れ家生活を強いられながらも、自分だけのためでなく、他者のために、世界と人類のために働きたいと願いました。しかし、アンネは生きてこの気高い理想を実現することはできませんでした。もちろん「アンネの日記」は十分にその働きをしています。21世紀を差別のない平和な世紀とするためには、新世紀を担う子どもたちが、アンネの理想を受け継ぐことが必要です。オットーさんも次のように語られました。「「アンネの日記」を読み、ただアンネの勇気、明るさ、聡明さを称賛し、またその悲劇的死に同情を寄せてくださるだけでなく、平和を作り出すために、何かをする人になってほしいのです。」「アトムポケット人物館アンネ・フランク」を読んでくださる方が、アンネの平和への理想を受け継ぎ、実現してくださることを願いつつ、この本を推薦いたします。――聖イエス会アンネのバラの教会 アンネ・フランク資料館 高橋数樹
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