総務省のキャリア官僚・二宮は、二流大卒というコンプレックスを抱えながらも、出世への情熱を胸に秘め、地元の広島県庁に出向していた。一方、同じ広島県の芸南市――「神崎シークレットサービス」の看板を掲げ、裏では事件屋として頭角をあらわしている若きフィクサー・神崎がいた。「がんぼ」とは、広島の方言で「乱暴者」「やんちゃ」「悪いやつ」という意味。裏の世界の活躍を描いた前作『極悪がんぼ』の主人公・神崎と、表舞台に生きる二宮が交わるとき、新たな「がんぼ」が誕生する!
総務省では、人事の内示が迫っていた。事務次官候補・財政局長のイスをめぐる、二宮のボス・田中行政局長と大外大臣官房長の一騎打ちが今回のメインレースである。結果は田中の負け。それに伴い、二宮もまた出世コースから外されてしまう。組織の人事は絶対――。二流大卒のハンデがありながらも、あえて上を目指してきた二宮は、人事を覆すべく、神崎、金子とともに大外サイド失脚の絵図を画策していく……!
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