あの震災の直後に、マキオは郵便配達の仕事を再開した。数日後、彼のもとに届いた「もういない妻」からのバースデープレゼント。「僕は君を愛し抜けていたのだろうか」………若き夫婦の愛が胸を打つ表題作ほか、冲方丁が実話をもとに綴った「泣ける」ストーリーを原作に、期待の新鋭が描いた感動の6編。
1977年2月14日生まれ。1996年、『黒い季節』(角川書店)でデビュー。その後『マルドゥック・スクランブル』(日本SF大賞受賞)『シュピーゲル』シリーズ『シュヴァリエ』『蒼穹のファフナー』『ヒロイックエイジ』『カルドセプト』など、全メディアの枠を軽々と越え、創作の場を拡大する「文芸革命児」!!! 本作の原作である『もらい泣き』は集英社より発売中。