「宇宙はタイタニアとともにあり」
──はるかな未来、銀河の覇権はタイタニアという一氏族が握っていた。
しかし、常勝無敗を誇るタイタニアの精鋭艦隊が、一都市国家の艦隊に敗北したという報は銀河に激震をもたらした。
タイタニアの次代の藩王の座を窺う美貌の四公爵に、タイタニア常勝神話に土をつけた英雄。
彼ら若き群雄たちが歴史の表舞台に立ったとき、銀河は再び激動の時代を迎える。
『銀河英雄伝説』に続く田中芳樹の一大銀河叙事詩を、気鋭・ガンテツが勇壮かつ華麗に描く。
ケルベロス星域会戦でエウリヤを勝利に導いた英雄であるにもかかわらず、故郷を逐われたファン・ヒューリックは、タイタニアのお尋ね者となる。そんな彼を救った少女リラは反タイタニア組織への協力を請うが、ファンは堅く拒む。一方、敗戦をタイタニア凋落の兆しと見た帝国内外の反タイタニアの諸勢力が蠢動を始める。それを藩王アジュマーンは敵対勢力掃滅の好機ととらえていた。銀河に嵐の時代が訪れようとしていた。
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