五浦大輔が聞かされた篠川栞子の秘密。それは太宰治『晩年』のアンカット初版本を巡る事件のあらまし。大輔は栞子を守るため<大庭葉蔵>と名乗る危険なビブリオマニアと対決する。だが、すでに「物語」は意外な人物によって綴られていた。