地方都市に暮らす中学2年生の少女・小林アンは、殺人事件や自殺や大量死の事故などの悲惨で印象が強い新聞記事をスクラップしたり、退廃的な人形の写真集に心を奪われる、過敏な自意識ゆえの嗜好を持っていた。ある日、目にしたクラスメイトの男子、徳川の異様な行動から自分の同類だと看破したアンは、自分の殺人を彼に依頼する。思春期特有の閉塞感で窒息寸前の日々を送る中、決行の日は迫る……。注目作、ついに完結!