これが今世紀最大の問題作。恋が殺意に侵される――美しくもグロテスクなダーク・ラブ≒サスペンス。
神城卓が片思いの相手・花園魅香に出会った時、ふとよぎったのは「花園の喉元を傘で突き破る」という明確な殺意のビジョンであった。残虐で、残酷で、残忍な世界に囚われた少年が、抗いの果てに辿り着くのは希望か、絶望か!?
予測不可能なダーク・ラブ≒サスペンス。待ち受けるは“破滅”だけ。 “恋”が“殺意”に侵されてしまう症状に感染した神城卓は、幼なじみの花園魅香を殺しかけてしまう。彼女と距離をおく神城だが、同じく“殺意”に侵された者によって拉致された花園を救うべく、相手を「洞察する」眼の力を覚醒させ、感染者を退けるが、不意な一撃に気絶してしまう。――眼を覚ますと、花園が縛られていたはずの椅子には骨と化した死体が……
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