朝起きると、友人の鷲見が亡くなっていた。隊長は彼を裸にし、貴重な衣服を回収した。埋葬する地面は凍てつき、枯れ枝を燃やしながら掘った。小澤は二十歳になっていた。ある夜、連れ出された先にあったのは崖。真っ暗な中、石炭の露天掘りが始まった。言葉で表せないほど、厳しい作業だった。第44回(2015年度)日本漫画家協会賞コミック部門大賞作!同名単行本より、「第二章 収容所編」後編を収録!!