田中仁ことオリジンは、人間社会に隠れ住むロボットである。上司のラウラ・フェルミ、同僚の広瀬マイとともに京都AEE人工知能研究所「アイ・シュタット」に出張したオリジン。だがそこに、かつて戦った強大ロボット「艮」が襲撃してきた。しかも10体に増殖して――。殺戮を開始した「艮」、次々と殺されていく研究所の職員たち。出動したAEEの戦闘員も皆殺しに遭ってしまう。生き残った桂所長、フェルミ、マイ、それに戦闘員のミシェルはパニックルームに逃げ込むが、オリジンは「広瀬マイを守る」という自らに課した命令に従うため、ただ一人外に出て「艮」10体との戦いに赴く。まずは1体を倒し、残るは9体。だがその時、絶望的に巨大で強大な敵がアイ・シュタットに接近しているのを、オリジンは知らなかった――。
広瀬マイを守る――。与えられた新たな命令を守るため、オリジンは戦闘用スーツを着用、人間型「艮」10体との果てしない戦闘に身を投じる。だがその時、戦場と化した京都AEE人工知能研究所には、さらに強大な「艮」の本体が接近していた。絶対に勝てない敵。生き残るには逃亡以外の選択肢はない。だがオリジンは、最後の判断を自らの「意志」に委ねた。 「田中、お前、死ぬつもりか――!?」
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