〈想刻器〉と呼ばれる、死者の怨念が宿ったモノが引き起こす事件が多発する世界――曰く、それは壁の中から現れる。曰く、それは空を飛ぶ。曰く、それは炎でさえも生み出す――。ある特務機関に所属する少年、史賀雪眞は〈想刻器〉に対し大切な家族を奪われた過去がゆえ並々ならぬ激しい憎しみを抱いていた。やがてある事件の中で少女、祈璃を救う。眩しい笑顔の彼女との出会いは、雪眞の心の闇に差し込む光となるのか――!?
〈想刻器〉と呼ばれる、死者の怨念が宿ったモノが引き起こす事件が多発する世界――曰く、それは壁の中から現れる。曰く、それは空を飛ぶ。曰く、それは炎でさえも生み出す――。それらを回収し、封印する特務機関〈想刻器対策局〉があることを、人々は知らない。その回収課に所属する少年、史賀雪眞。彼は〈想刻器〉に対し、並々ならぬ激しい憎しみを抱いていた。大切な家族を奪われた過去がゆえ、回収ではなく、破壊することを目論むほどに。やがて、ある事件の中で一人の少女、祈璃を救う。「俺が……護った? 笑顔を?」「助けてくれて、ありがとうございました……!」眩しい笑顔の彼女との出会いは、雪眞の心の闇に差し込む光となるのか――!?
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