同人作家・横井とファンの少女・斉藤さんの同居も、もう1ヵ月。ささやかながらも幸福な生活が、ずっと続く気がし始めていた。けれどある日、仕事帰りに横井が部屋のドアを開けると、そこに斉藤さんの影はなかった――。日常は、前置きもなく非日常に変わる。生きるのが不得意なふたりがいっしょに過ごした、ふたりぼっち物語。