「クリスマスええじゃないか騒動」を前に、次々と倒れていく仲間たち。高藪は謎の女に追いかけられて身を隠し、飾磨は緋鯉を背負った集団に担ぎ上げられる――。だが、それでも私たちは止まるわけにはいかない。今年こそ、クリスマスとの最終決戦! 終わらない失恋を追い続け、腐れ大学生が京都の街を疾走する森見登美彦の伝説的デビュー作、原作者自身の手による後日談を収録し、刊行から16年の時を経て今ここに完結!
『夏の種』にて月例賞「モーニングゼロ」2016年8月期佳作受賞。
1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部大学院修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー。『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞を受賞する。ほかの著書に、『四畳半神話大系』『きつねのはなし』『有頂天家族』『夜行』など多数。