大学を卒業した添田和哉が就職先で一目惚れした大和田さやか。長年付き合った彼女との倦怠ムードに嫌気がさしていた添田は飲み会の夜にさやかと――。しかし、さやかの意外な正体に、添田の毎日は意外な方向へ…!?そんな添田の恋愛体質を小馬鹿にしていたはずの同僚・向井も、まさかの一目ぼれ! もつれにもつれる感情の行方は彼ら自身にすら分からない。泣けて、笑えて、切なさに胸が詰まる、交わらない想いを描く恋愛群像劇・完結巻!
©小宮みほ子
2017年『結露と窒息』で第9回Kiss WAVEシルバー賞を受賞。同作品が「ハツキス」(講談社)2017年9月号に掲載されデビュー。デビュー前にWEBで掲載された『彼女はすぐそこの遠く』も異例の大反響となる。現在「ハツキス」にて夫の愛人との同居生活を軸に新しい家族像を描く『インザハウス』連載中。