リエンライン王国では、異世界の記憶を持つ者を聖女として迎える慣習があった。
この決まりに従い、辺境の小国の姫であり転生者だったイーリスは、当時王太子だったリーンハルトと婚約する。
リーンハルトの即位とともに王妃となったイーリスだが、
新たに異世界から転移してきた陽菜が現れてから、明らかにリーンハルトの気持ちは陽菜に傾いていく。
舞踏会では蔑ろにされ、離婚の上での王妃交代の可能性も告げられ、
さらにはリーンハルトと陽菜が一夜をともにしたとも聞かされたイーリスは決意する。
そう、離婚すればいい、と――!
「荷物を纏めてちょうだい! 今すぐ王宮を出ていくわ!」
決意とともに王宮を脱出するイーリスだが、それがなにやら大騒動に――!?
離婚宣言&家出から始まるラブストーリー、開始!
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