鈍色の空の下、レイ=ホワイトは在りし日々の記憶を思い出す――。
どこまでも深い闇。紅く染まった世界。行くあてもなく彷徨う日々。
そんな世界に差し込んだ、かすかな光――師匠リディアとの出会い。
「お前はこれからも、私と――いや。私たちと一緒だ」
生まれる師弟の絆。だがそれすらも、戦争という波に呑まれてゆく。
極東戦役の拡大。大切な仲間と、失われる命。そして覚醒する冰剣。
何かを探して歩き続けて目にしたものは、どうしようもない喪失で。
けれど慟哭の空の果てには、やがて希望の未来が待っているから――。
――これは今へと至る、少年が世界最強の魔術師となるまでの物語。
コミックも好評の王道学園ファンタジー、過去と現在をつなぐ追想編!
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