「八咫烏」の一族が住まう世界ーー山内を統べる者「真の金烏」として、日嗣の御子の座についた若宮。 彼を亡き者とし、別腹の兄・長束を代わりに据えんとする策謀が明らかになりつつある。 折しも、若宮に娶せる妃選びの最中。桜花宮に住まう姫たちが若宮に謁見する数少ない機会である「端午の儀」ーー 若宮は信頼する腹心・雪哉と共に、ある「奇策」に出る。 その行動が意味するものはーー?
1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。
1991年宮城県出身。2016年に『その男、アイドルにつき』(「BOYS FAN」フューチャーコミックス発行)にてデビュー。単行本として『ララバイ・フォー・ガール』(祥伝社発行)、漫画版『烏に単は似合わない』全4巻が発売中。2020年8月より「イブニング」で『烏は主を選ばない』のコミカライズ連載がスタート。