愛人と結婚したいからと、一方的に婚姻破棄を言い渡された侯爵夫人・マーシェル。
侯爵家当主のクリスは、それまで妻であるマーシャルに支えてもらった恩も忘れて彼女を屋敷から追放してしまった。
――しかし、その直後から崩壊し始める侯爵家。
クリスは知らなかった。
侯爵家の内政は、全てマーシェルのおかげで上手く回っていたことを。
彼女を失った今、侯爵家には何の力も残っていないことを――。
これは、彼女を失った者が後悔と自責の念に苦しむ中、
追放されたマーシェルが真の幸せと愛を手に入れるまでの物語。
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