唐沢孝之、31歳。同い歳の妻・真理とふたり暮らし。子どもはいない。互いに秘密を抱えるがゆえに、ふたりは偽装結婚をして暮らしてきた。ところがある日、凪と名乗る少年が隣に引っ越してきたことで、穏やかな生活が一変していく。孝之は、子どもが欲しいという真理の希望を冷たく打ち砕く。翌朝、目覚めると真理がいなくなっていた。いや、真理だけではなく世界中から人が消えた。正確に言うと、凪以外の人々がーー。これは、魔性の少年と過ごす奇妙な五日間の物語。【分冊版1~5巻を収録】
©宇田川うた子/ハニーミルク
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