生きづらさの底にある希望の物語。ついに堂々完結。ひとりの女性が二十年の歳月をかけ、辿り着いた答え。 三十代半ばを迎えた倉本さち子はすべての性活動を終了させる。ずっと悩み続けていたコンプレックスから解放され、やっと手に入れた安寧の暮らし。 そんな時、高校教師である慎の携帯電話に警察から連絡が入る。問題を抱えた生徒にも根気よく接する夫の姿を見て、全面的に支えたいと願うさち子。 だが、身を削り生徒指導にあたっていた慎に異変が起きてしまう。 世の中の「普通」に呪われた女性が、絶望の果てに見つけた希望とは‥‥!? 「そう思えただけでも 私が死にたい気持ちと向き合った日々は 無駄ではなかったと思う」
主婦。ブログ『塩で揉む』が人気。同人誌即売会「文学フリマ」に参加し、『なし水』に寄稿した短編を加筆修正した私小説『夫のちんぽが入らない』で2017年にデビュー。翌年には2作目となる著書『ここは、おしまいの地』を上梓した。現在、『クイック・ジャパン』『週刊SPA!』で連載中。
2009年、『赫色少年の素晴らしき日々』で第60回ちばてつや賞ヤング部門大賞を受賞しデビュー。同作品が第1話となり初連載『R-中学生』(全3巻)をスタートさせる。その他、主な著作に『ウシハル』(全5巻)、『水色の部屋』(全2巻)、『きらめきのがおか』(全2巻)がある。