教師を辞めたさち子は無職になり、怠惰ながらも心安らかに日々を過ごしていた。 だが二十八歳のある朝、病魔が突如彼女を襲う。手足が委縮してしまう自己免疫疾患の一種に罹患し、通院を余儀なくされたさち子。 そんなさち子に元職場である小学校から卒業式の招待状が届く――。 さち子には担任だったクラスの子供達に渡さなければいけないものがあった。 重い身体を引きずりながら卒業式に向かうさち子が届けたかったものとは……!?
主婦。ブログ『塩で揉む』が人気。同人誌即売会「文学フリマ」に参加し、『なし水』に寄稿した短編を加筆修正した私小説『夫のちんぽが入らない』で2017年にデビュー。翌年には2作目となる著書『ここは、おしまいの地』を上梓した。現在、『クイック・ジャパン』『週刊SPA!』で連載中。
2009年、『赫色少年の素晴らしき日々』で第60回ちばてつや賞ヤング部門大賞を受賞しデビュー。同作品が第1話となり初連載『R-中学生』(全3巻)をスタートさせる。その他、主な著作に『ウシハル』(全5巻)、『水色の部屋』(全2巻)、『きらめきのがおか』(全2巻)がある。