時は幕末、一人の博徒が激動の時代の流れに抗うように生きていた。義のために命をも賭すその男の名は、諸刃の麒麟といった。生き様そのものが博奕の麒麟は、黒船の下士官や江戸の大侠客らを向こうに回して、一歩も退かずに勝負を挑む…!
幕府の通訳方・中浜万次郎が、江戸町民警護の頭に麒麟を推挙した!同じく頭を任命された江戸の大侠客・大門鉄次郎は、そのことを知り、麒麟排斥に動く。そして中間頭の喜八が大門の手下の凶刃に倒れ…!大門鉄次郎との対決を描く「火事場の親分」編、百姓の身分に反発し、思い悩む日野のトシと麒麟の邂逅を描く「懊悩の野犬」編の2編を収録!
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