慶応二年の第二次長州征討に従軍、合戦中に井戸に落ち、現代へタイムスリップしてしまった楢原半助(ならはらはんすけ)。現代日本で困っていた半助を見かねた一人暮らしの会社員・吉川香澄との共同生活もはや数ヵ月が経つ。社会人生活のストレスでお疲れ気味の香澄の生活に、幕末のモラルで生きる半助がうるおいをもたらす。一方、順応力がありすぎる半助も、釣りや旅行など現代日本の生活を謳歌し、現代ふうのレシピも我が物にしてしまうのだった!
©Kusaka Kyorai/Tomori Marimo
文筆家。昭和の末頃に畿内内陸部で生まれたとされるが確証はない。平成の後半期より文筆に携わるが、草香去来の署名のある記事・著作は僅かに数点が確認できるに過ぎない。そこから見て取れる文筆家としての草香像は、歴史学や文化人類学好むいささか古風なものであり、いったい漫画などというエンターテインメントの最前線で彼が戦ってゆくことができるのか、おおいに不安とせざるを得ない。
東京都出身。2013年、四季賞夏のコンテスト佳作受賞。2014年、good!新人王戦16回にて読切『ジャスト・ラビュー』掲載。2018年、「good!アフタヌーン」9月号より『半助喰物帖』連載開始!定番メニュー入りを目指し、作って食べて描く。