水無月家での生活を始めた六花は、新しい学校に通い始める。放課後、夕飯の献立を考えながら文也を待つ六花の耳に聞こえてきた「コロさなくちゃ……」という言葉。発していたのは得体の知れない「白い紙」だった。危険を感じた六花は「紙」を追いかけるが、その先には文也の姿が。頬に張り付いた「紙」に気づかない文也を守るため、六花は全力で彼の頬を叩いてしまい―――。 天女の血を引く一族の、仁義なき婚姻譚第3巻。
©友麻碧・水辺チカ・花邑まい/講談社